In-house SEO Meetup

インハウスマーケターのためのコミュニティイベント

ISM OPEN 2024 開催レポート

ISM OPEN 2024

こんにちは、ISM 実行委員の高野です。

前回のイベント「ISM SEO ZERO」で告知していた通り、In-house SEO Meetup の最後のイベント「ISM OPEN 2024」を 2024 年 11 月 29 日に開催しました。

この企画はインハウスに限らず支援会社側の皆さんも参加できるオープン形式のネットワーキング回で、もともとはスピンオフ企画でしたが、ISM のお疲れ様パーティーのような立ち位置の最終イベントとして実施させていただきました。

本レポートは、イベント開催までの流れと当日の様子を振り返りながら、多少の裏話もお届けしたいと思います。

前日譚

2020 年初に首都圏でのコロナ禍が始まってから、ISM ではオンライン開催がしばらく続いており、2022 年 12 月 23 日の「ISM LT 祭り」までリアル開催が実施できていませんでした。

「対面のイベントが恋しいなぁ」という空気が出ると、ISM 実行委員の三澤さんがよく話題に出したのが、今回のイベントである「ISM OPEN」と、そこで実施した特別企画の「上がるかも委員会」でした。

そのうち、イベント開催時の予告で「またやります」と毎回におわせるようになり、今回ようやく実現できることになりました。


上がるかも委員会

「上がるかも委員会」の詳細は過去レポートに記載しているので、気になる方はそちらで確認いただくとして、主な内容は以下の通りです。

  1. 事前に参加者から「こんな施策を考えてるけど、上がる?」という質問を募集する
  2. イベント内で、事前に選抜された上がるかも委員会が「上がるかどうか」を判定する
  3. 参加者は、委員会の回答を予想して当てる

シンプルなゲームですが、非常に盛り上がるので好評をいただいており、またなぜか委員会メンバーのコスプレが定番化しています。

これは元ネタである『やれたかも委員会』のビジュアルに影響されてのことです。
(本イベントでは作者の吉田貴司さんに画像利用やオマージュの許諾を得て開催しています)

開催前の打合せではコスプレに消極的なムーブを見せていた委員会メンバーでしたが、実際に現場に集合すると逆に積極的に変身していくことで盛り上げてくださいました。

ここで、今回のイカした上がるかも委員会メンバーの紹介です。

上がるかも委員会メンバー

左から順に紹介します。

  1. 海外の最新 SEO 情報に精通し、テクニカルから多言語サイトまで幅広く対応できるアユダンテ株式会社コガン ポリーナさん
  2. 元 ISM 実行委員にして現株式会社 JADE 代表取締役、ビジネス構造からコンテンツマーケティングまで精通している伊東 周晃さん
  3. バカに毛が生えたブログでお馴染み、検索結果を笑いに変える達人でありながら Google 検索セントラルのプロダクトエキスパートとしても活動する検索エンターテイナー、株式会社 JADE の篠原 誠さん

以上の 3 名が今回の上がるかも委員会メンバーでした。

なお、歴代の委員会メンバーを振り返ってみたところ、コスプレの流れに火をつけたのは篠原さんのようです🔥

第 1 回


第 2 回

第 3 回

集客のドタバタ

上がるかも委員会という企画の都合で事前に質問を募集したかったのと、飲食店を貸し切り予約していた関係上、イベント開催よりも 1 週間ほど早く参加人数を確定させたかったのですが、思ったよりも初期の申し込みが少なかったです。

恐らく、年末に差し掛かって色々なイベントがある中で、まだ日付が先なので申し込みを保留していた方が多かったのだと思います。

これに関しては申し込み期限の設定を見誤ったのですが、それよりも告知を大規模に実施して皆さんに早めの申し込みに協力してもらうのが先決でした。

ちょうどその事実と向き合ったのがインドで開催されていた Google の Product Expert Summit 2024 APAC 期間中だったので、同行していた日本人メンバーでの夕食中、海外 SEO 情報ブログでお馴染みの鈴木 謙一さんに「すみません、じつはこういう事情で困っておりまして…」と Web 担の連載へのお知らせ掲載を依頼しました。

また、併せて鈴木さんが取締役を務める Faber Company が主催しているミエルカスペースにも告知のために出演させていただきました。

委員会メンバーの皆さまにも再告知をお願いしましたし、ISM のアカウントから拡散とシェアをお願いしたら、多数の方がコメントを添えてリポストくださいました。

さらには CONTENT MARKETING DAY 2024オープニング パーティーでもアナウンスさせてもらうなど、売り出し中のアイドルのような根回し&告知ウィークを過ごした結果、無事に満員御礼での開催となりました。

ご協力いただいた皆さまには、この場を借りて、改めてお礼申し上げます!

イベント当日

さて、いよいよ無事にイベント当日を迎え…ることはできず、前日から当日にかけて ISM 実行委員の 2 名が風邪やインフルでダウンしました。

今は実行委員が 5 名しかいないので、残り 3 名でイベントを進行するという過去最少人数での開催です。

事前に分担していた役割を振り直し、進行スライドにも修正を入れながらバタバタとイベント開始を迎えました。

イベントの流れは以下の通りで、基本的にはネットワーキングとゲームだけの構成でした。

  • 18:45 開場
  • 19:00 オープニング
  • 19:10 ネットワーキング+チームビルディング
  • 20:00 上がるかも委員会
  • 21:00 ネットワーキング+LT
  • 21:40 エンディング+記念撮影
  • 21:55 完全撤収

自分の分担が全編の司会進行だったもので、来場いただいた皆さまとゆっくり話すことができず、大変失礼いたしました。
(司会が苦手なので頭の容量がパツパツになっちゃうんですよね)

それでも、見知った皆さんに軽くご挨拶ぐらいはできて、上がるかも委員会も非常に盛り上がったので個人的には開催できて良かったなと感じています。

具体的な盛り上がりの様子は以下の動画が分かりやすいです。

……イベント当日に関する記述がこれぐらいしか浮かばないのは、それだけ頭が真っ白な状態で運営に集中していたんだろうなと思っていただければ幸いです。

全体を通して

個人的には過去最高レベルに大変だったのが裏側の話ですが、参加いただけた皆さまには過去最高レベルに楽しんでいただけたのではないかと思っています。

というのも、イベント中よりも終わった後の感想ポストがとても多かったためです。
(後ほど紹介します)

実行委員一同、これで最後のイベントだという感傷に浸る間も無く走り切った回でしたが、ここから先は本当に白紙の状態です。

本イベントをもって ISM は活動を休止します。

次の予定は未定ですが、実行委員が個人ごとに皆さまにお会いする機会は多々あるかと思いますので、その際はぜひよろしくお願いいたします。

最後に、イベント前後の関連ポストを一部ご紹介します。

皆さま、14 年以上にわたり In-house SEO Meetup を応援いただき本当に本当にありがとうございました!
ISM が皆さまに提供できた何かが、今後も業界の中に息づいてくれたら嬉しく思います。

それでは、またどこかでお会いしましょう!
ごきげんよう👋

ISM SEO ZERO 開催レポート

In-house SEO Meetup SEO ZERO

こんにちは、ISM 実行委員の高野です。

前回のイベントから 2 年弱の期間が開いてしまいましたが、In-house SEO Meetup では 2024 年 8 月 30 日に、「ISM SEO ZERO」を開催しました。

この回をもって、インハウスマーケター限定の勉強会スタイルでの開催は最後となるため、改めて SEO をゼロから考え直すというコンセプトで、株式会社 JADE の皆さんから学びの深いコンテンツを提供いただきました。

本レポートでは、イベントの流れを振り返りながら、当日の様子と学びをピックアップしてお届けしたいと思います。

オープニング / スポンサーセッション

まずは恒例のオープニングですが、今回で最後の開催になることに触れるアナウンスも発生しました。
私自身、主催者側ではなく参加者側だった頃から 10 年近くこのイベントに関わってきていたため、久しぶりの通常回リアル開催に興奮しつつも、寂しい気持ちを感じていました。

ただ一方で、本イベントの参加対象者を SEO を始めて間もない方(2 年以下を想定)、またその上長の方向けと設定していたため、来場していた中で初参加の方が 6 割近くいたことに驚きと嬉しさも感じていました。
とても印象的だったのは、顔なじみの参加者でも新人や若手の方と一緒に来訪されている例をちらほら見かけたことです。
皆さま、ISM を SEO 実践者どうしのハブとして活用いただき、ありがとうございます。

基調講演に移る前に、今回会場を提供いただいた株式会社セゾンテクノロジーの福泊さんによるスポンサーセッションがありました。

短い時間での会社紹介と主催イベントの紹介でしたが、とても豪華なゲストとセッション内容なので改めてこの場でも共有します。
セゾンテクノロジー HULFT Technology Days 2024

セゾンテクノロジーの皆さま、準備の段階から当日まで諸々ご協力いただき、ありがとうございました!

基調講演

株式会社 JADE のファウンダー長山さんによる貴重講演は、SEO とはどのような営みなのか?を本質に立ち戻って考える内容です。

冒頭で「僕もSEO初心者です」と述べる長山さんは、JADE 創業前は SEO 実践者とは逆の立場で、むしろ検索エンジンやプラットフォーム側の中の人だったという経歴があります。
Google 在籍時代には Webmaster Trends Analyst としてオフィスアワーを実施したり、ISM のイベントにも何度か登壇いただいていました。

今回の基調講演では、JADE 式 SEO として検索エンジンと検索ユーザー体験の両側面において、SEO で注視すべきポイントと指標を、同社が提唱する検索インタラクションモデルに基づいて紐解きました。
検索インタラクションモデルについては、以下の記事で解説されています。
検索インタラクションモデル概論-JADEが日々使うSEO分析フレームワークの話

検索エンジンモデル (DCIR)

まずは検索エンジンがサイトを扱う各ステップに沿って考えられた DCIR のモデルです。

  • Discover(URL の発見)
  • Crawl(クロール)
  • Index(インデックス保存)
  • Rank(ランク付け)

今回のイベントを開催するにあたって、前述の検索インタラクションモデル概論を再読して気付いたのですが、このモデルの優れた点の一つは指標もセットで提示されているところだと感じています。
なぜなら、検索エンジンが実行する各ステップの概念だけを知るだけでは不足で、それがどのような形で指標に表れるかまで理解しないと日々の実践に落とし込めないからです。

また、ある程度の規模のサイトであれば自動化やデータの肥大化も課題になってくるので、API や BigQuery と向き合う必要性も出てくるところですが、JADE では Amethyst というツールを開発して設定や管理の簡略化を果たしているとのこと。
インハウス担当者あるあるかもしれませんが、純粋に SEO のためだけの開発はリソース配分の優先順位が下がりがちな組織が多いと思うので、エンジニアリングの知見が無くても担当者自身で API や BigQuery のデータを扱えるのは助かりますよね。

検索体験モデル (QCLS)

続いては、検索ユーザーがサイトを見つけて接触する各ステップに沿って考えられた QCLS のモデルです。

  • Query(検索クエリの入力)
  • Click(検索結果のクリック)
  • Land(サイトへの来訪)
  • Surf(サイト内の回遊)

こちらも指標がセットで提示されており、利用するデータは Search Console の検索パフォーマンス レポートや GA4 等のアクセス解析データになります。
こちらも大規模サイトであればデータの抽出や精度が課題になりますが、Amethyst でも扱える(GA4 はベータ)とのことです。

個人的にもツールと指標の活用は、現状の把握や課題分析と定常監視をしやすくするので、SEO に限らずサイト改善推進の基盤を整えるうえで重要と考えています。
そのうえで、施策立案やユーザー理解に使える時間を増やして、講演の中で紹介されていたように検索ジャーニーに想いを馳せる等のビジネスに貢献できる改善に注力したいところです。

検索ボリュームではなく、「検索ジャーニー」でコンテンツを考える方法

講演の中では他にも検索エンジンに詳しい長山さんならではの観点から、より詳細なこぼれ話や補足もありましたが、このレポートでは主要なメッセージ部分のみを抜粋してお伝えしました。
基調講演への質疑応答では、長山さんがフットワーク軽く他の JADE メンバーにマイクを渡して回答を促すなど、エンターテインメント性もあって参加者の皆さんも楽しめたのではないでしょうか。

AMA(Ask Me Anything)

休憩を挟んで JADE の皆さんへの公開質問タイムです。
代表取締役社長の伊東さんがモデレーターとなり、基調講演に引き続き長山さん、そして小西さん村山さん山田さんが回答してくれました。
事前に募集した質問の範囲も SEO に限らず、アナリティクス、広告、コンテンツマーケティングまでを対象としました。

個別の質問と回答内容は参加者限定のお楽しみとさせていただきたいので、それ以外の部分で所感を書きます。

まず質問に関して、前日まではとても数が少なくて心配していましたが、長山さんの基調講演と質疑応答で考えが整理されたり触発された方が多かったのか、AMA の最中にも続々と投稿されていました。
一部軽めな質問が入っていたのも印象的で、会の序盤から緩やかで温かい空気感で進行していたので皆さんリラックスして投稿いただけているのか、「JADE さんは怖くない」と感じているのだろうと思えました。

日頃から裏付けになるデータや事例と多く接しているためか、基本的に JADE の皆さんの回答は力強く、安心感を与えてもらいました。
伊東さんが元々はインハウス(ISM 実行委員でもありました)だったためか、社外と社内の観点を入れ替えた回答を織り交ぜつつモデレートしてくれたのもありがたかったです。

JADE の皆さん、楽しい中にも深い学びがあるコンテンツを提供いただき、ありがとうございました!

クロージング / ネットワーキング

ここからクロージングと恒例の記念撮影を挟んで、ネットワーキングに移行します。
司会の三澤さんからにおわせ発言があった通り、実は年内にインハウス担当者に限らずコンサル側の方も参加できるオープン形式のイベント開催を検討しています。
インハウス SEO のミートアップではないため、通常回としては今回でラストにはなりますが、今回参加できなかった方も含めて最後に盛り上がれる場を作れるよう頑張りたいと思います。

ネットワーキングの時間は JADE の皆さんへの追加質問や参加者どうしの交流もあって何よりだったのですが、やはり天候の不安があったためか早めに帰宅される方も多く、その点は少し心残りです。
ぜひ今回だけの場で終わらせるのではなく、ハッシュタグ等も利用して、他者との出会いを継続的な繋がりとして活用いただければ幸いです。
ISM が皆さまのハブになって、SEO の業界を盛り上げられることは何よりも主催者冥利に尽きるところです。

イベント全体を通して

最後の最後にオープン企画が残っているのもありますが、イベント中「これで終わり」という感覚が無く、ずっと「いつもの感じ」で運営に集中していました。
こうして開催レポートを書いていても「楽しかったなぁ」という気持ちが前面にあり、不思議と寂しさは感じていません。
顔なじみの方も初めましての方も、とても楽しそうに参加されていたので、そのおかげで元気を貰えたからかもしれませんね。

このレポートを最後まで読んでくださった皆さまにも、当日の様子を一部お届けします。

皆さま、約 14 年間 In-house SEO Meetup を応援いただき本当にありがとうございました!
実行委員一同、お礼申し上げます。

またどこかで出会った際には仲良くしてください。
それでは、ごきげんよう!

ISM LT 祭り 2022 開催レポート

しわーっす!(挨拶)、ISM 実行委員の高野です。

2022年も残り少しですね。「クリスマスに一番欲しいものは休息」と言いたいぐらい疲れているので、年末年始はゆっくり休みたいと思います。
去年のレポートでも同じことを書いていました)

さて、In-house SEO Meetup では 2022 年 12 月 23 日に、9 年連続となる LT 祭り(※)を開催しました。(※ LT とはライトニング トークの略で、短い時間でのプレゼンのこと)

今回のレポートでは各セッションの紹介を、私の感想も添えてお届けしたいと思いますが、合計 16 セッション分と長いので、1 つずつ感想と実況をまとめていきます。
(実況ツイートが多くて読み込みが重たすぎたので、画像にしてる箇所もあります)

スポンサー セッション:デジタルシフト 鈴木さん

テーマ:SEO の実装の問題をツールを使って解決する!

スポンサー セッションでは、ここ数年の恒例としてデジタルシフト鈴木さんと掛け合い形式でお話しました。

今回のセッションで紹介したのは ClarityAutomate という、ページ内の HTML を書き換えられる JavaScript のツールです。
Page Optimizer という機能により、SEO に関係する基本的なタグ(title, description 等)や構造化データだけでなく HTML 上の色んな要素を書き換えたり追加したりできます。

利用している CMS の制限でハード コーディングが変更できない場合や、施策の本実装前の簡易的なテスト実装という用途でも利用できます。
現在デモをさせてもらっているので少し触ってみたのですが、個人的には後者の用途が便利そうに思いました。

インハウス SEO あるあるとして、施策の実装には以下のようなステップが必要になるはずです。

  1. 施策の効果予測
  2. 費用対効果の判定(事前)
  3. エンジニアへの説明と実装依頼
  4. 実装後の効果検証
  5. 費用対効果の判定(事後)

例えば Google による title タグ書き換えの対策であったり、新しい構造化データのテスト実装のような場合であれば、上記のようなステップを踏もうと思うと費用対効果が見合わず優先順位が下がりがちになります。
そこを SEO 担当者と、場合によってはフロントエンドのエンジニアの人的リソースでテスト実装できるのは、一定規模以上のサイトであればメリットが大きいと感じました。

仮に特定のディレクトリでテストして効果が出なかった場合は元に戻せば良いですし、効果が出た場合は試算が立てやすくなるので本実装の優先順位が付けやすいです。

また、HTML 上の要素(テキスト等)を変数として利用できるのも動的サイトには嬉しいところです。
Google タグマネージャーを利用している人であれば、ある程度すぐに操作はできると思いますので、もし気になった方がいればデジタルシフトさんに問い合わせてみてください。(こちらから問い合わせ可能とのことです)

みんなの反応


LT #1:フジイ ユウジさん

テーマ:情報流通とかコンテンツデリバリーとかいんたーねっつとかの話

LT 1 人目は Web 界隈でインターネット好きとして有名なフジイさんです。
この年末はブログを書きまくっていて、はてなブックマークのホット エントリー入りも数本しているので、アイコンに見覚えのある方もいると思います。

今回の LT においては、ピックアップしたスライドのページにフジイさんのメッセージはほぼまとまっているのですが、その結論に至るまでの寓話がユニークなセッションでした。
事業の担当者が陥る、以下のような状況をストーリー仕立てで熱を込めて解説してもらいました。

  1. 良いプロダクトやサービスやコンテンツがあっても、ユーザーに発見されないければ存在しないのと同じ
  2. 一方で、露出のみを KPI としても品質が伴っていないと成果が出ない状況になりがち
  3. コツコツと適切なオーディエンスに届け続ける積み重ねは、社内での理解を得にくい
  4. 結局のところ、売り上げに寄与しているかどうかが社内では重視されがち
  5. そこで、品質よりもデリバリーという分かりやすい手段に頼ってしまう

この負の循環に対してのフジイさんの答えが、冒頭のスライド画像に凝縮されています。
昨年の LT 祭りのラストで楽天の工藤さんが語ってくれたメッセージにも通じる部分がありつつ、インターネット全体を俯瞰的に観測しているフジイさんならではの実務的な観点もあり、参加者の皆さんに深い問いを投げかける LT でした。

みんなの反応

LT #2:無所属 石井さん

テーマ:マーケティング従事者240人に聞きました【2022年版】

コンサルもインハウスも経験のある石井さん。最近では GA Operator という肩書で活動中です。

今回の LT では昨年に引き続き Web マーケティング業界でのアンケート調査を共有してくれました。
しかも前回よりも対象数が大きくなっており、

  • インハウス担当者 240 人
  • 支援側の担当者 120 人

という規模での調査を実施していただきました。
(これを個人で実施するとは…)

調査の項目は、それぞれ以下の通りです。

  1. 好きなポケモン
  2. 組織の人数
  3. 担当業務
  4. 昨年比の予算規模
  5. 今年の注力業務
  6. 利用ツールやサービスの種別
  7. 業務の悩みや課題
  8. 重要視している指標
  9. 来年の注力業務

アンケートの結果を受けて石井さんが気付いた内容もサマリーとして記載されている立派なレポートなので、ポケモンのネタに時間を使い過ぎて半分ほどしか触れられなかったのが悔やまれます。
(イベント参加者は、アンケート回答でダウンロードいただけました)

こういった調査は単発だと現状の分布の把握にとどまりますが、継続して実施すると推移も見れるので、昨年と連続で参加いただいた方は調査結果の比較も楽しんでみてください。

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LT #3:サーチサポーター 敷田さん

テーマ:コンテンツマーケティングの新しい景色を

昨年に引き続き登壇いただいた敷田さん
今年はコンテンツ マーケティングの今後について展望を語りました。

序盤では、複数の書籍執筆に関わっている敷田さんならではの平易な語り口で、直近のコンテンツ マーケティングを取り巻く環境やトレンドの変化、そして今後起こりうる状況について解説してくれました。

  1. 検索エンジンのアルゴリズムの変化
  2. SNS におけるタグ検索(タグる)
  3. スマートフォンへのシフト
  4. AI 生成コンテンツ
  5. パーソナライズ

その前提を踏まえたうえで敷田さんが重要視するのがピックアップしたスライドの内容です。

情報(コンテンツ)を発信するうえで自社の存在目的や存在意義といった「パーパス」、そして企業哲学や意気込みの開示を適えるためのストーリー テリングが、これからのコンテンツ マーケティングでは重要だと優しく伝えていただきました。

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LT #4:ピクスタ株式会社 櫻田さん

テーマ:メンバー全員が気持ちよく取り組める!ブランディングをスムーズに推進する3つのポイント

LT 4 人目は ISM 実行委員から櫻田さんの登壇です。
現在担当しているサービスである fotowa でのブランディングの取り組みについて語ってくれました。

インハウス(事業者側)の観点として、個人的に印象深かったのは、ブランディングが目指すものの以下のような定義です。

  • 全接点で顧客が受け取る情報が「常に一貫」していること
  • 全ての情報に「fotowa らしさ」が反映されていること
  • 「fotowa らしさ」を情報を通じて「知ってもらうこと」
  • 「知ってもらうこと」で fotowa の「ブランド」をつくること

櫻田さんも LT の中で触れていましたが、社内におけるサービスへの共通認識を形成できると施策の品質や実施速度が改善します。
また、情報の一貫性というのは検索エンジン(SEO)の領域に限らず、それ以外の各プラットフォームにおいても機械が理解しやすくなるので、社内外の双方にメリットがある活動だと言えます。

実際のスライドでは具体的な競合比較調査の経緯や、その結果を受けての方針立てなど、年間を通じてブランディングを実践してきた詳細な学びを共有してもらえました。

実は、キャリアの変化により SEO とは離れた領域を担当し続けていること等から、今回で櫻田さんは ISM 実行委員を卒業することになりました。
すみれ先輩、ISM 実行委員に入りたての頃に優しく励ましてくれてありがとうございました!
卒業しても我々は同じコミュニティにいるので、ぜひまた色々とお話しましょう!

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LT #5:株式会社じげん 田代さん

テーマ:SEO初心者から成果を出すためにやったこと

株式会社じげん田代さんには、再現性を高めるためのフレームワーク活用術を語っていただきました。

もともとは業界 No.1 サイトと自社の比較を SEO に関連する複数の指標で比較していたところ、その全てで負けていたために、施策の即効性や難易度で優先度を判断していたとのこと。
それで成果が出ないことから比較対象を複数の競合サイトに広げ、順位との相関が低い項目を除外したり、その他の項目でも短期~長期まで施策の設計を組み立てたそうです。

SEO に関わって 2 年目で 100 施策(!?)をリリースしても結果が出せなかった状況を経て、現在では複数の事業で SEO の戦略設計を任せられるようになった田代さんの競合分析と施策立案のポイントは、具体的には下記の通りです。

正確な 3C 分析

  • 複数競合サイトの数値を見る
  • 伸ばし方を段階的に捉える

テキストでは説明しづらいので、スライドの画像を部分的に引用して補足します。

複数競合サイトの数値を見る
伸ばし方を段階的に捉える

施策の優先度設定は海外カンファレンスでも話題になるホットなトピックですが、国内のインハウス側で実践している事例が開示される機会はレアなので、思わず聞き入ってしまいました。

みんなの反応

LT #6:株式会社JADE 山田さん

テーマ:Land&Surf分析って何?どうやって分析するの?

山田さんの LT は、直近で JADE が提唱しているフレームワークを利用するための詳細解説でした。
自己紹介スライドでは ISM 出身 / ISM 育ちと記載いただいたのに、肝心の中の人ツイートで誤字ってしまい申し訳ありませんでした…。
(ISM のイベントきっかけで JADE に入社されたそうで、素晴らしいエピソードでした)

前提として、JADE 社のフレームワーク(検索インタラクションモデル)を簡単に解説すると、以下の通りです。

検索エンジン向けの領域

  1. Discover(URL の発見)
  2. Crawl(URL の巡回)
  3. Index(URL の索引付け)
  4. Rank(URL のランク付け)

※ このトピックに関しては直近でマンガ付きの公式解説がアップデートされたので、用語が不明確な方はぜひ参照ください
developers.google.com

検索ユーザー向けの領域

  1. Query(検索語句の入力)
  2. Click(検索結果のクリック)
  3. Land(対象サイトへの来訪)
  4. Surf(対象サイトでの回遊)

山田さんが詳細な事例も含めて解説してくれたのは、後者の「検索ユーザーが自社サイトに来訪した後」の行動改善の例でした。

検索エンジンに限らず、高度なアルゴリズムを利用するプラットフォームと向き合うにあたって、重視すべきは規定だったり既知の個別指標ではなく、ユーザーとのエンゲージメントと言えます。
そのエンゲージメントを「何をもって判断するか?」が各プラットフォームの違いを生み出してもいるわけですが、ハック志向であった SEO 業界において、ユーザー行動の観察の重要性がトピックに取り上げられることが近年の動向において象徴的だと感じました。
(後日、詳細の解説記事を自社ブログで公開予定とのことです)

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LT #7:温泉旅館チェーン 永井さん

テーマ:Webで客数を増やすマーケティング・フレームワーク活用のポイント

最近は個人活動として MBA の大学院に通っているという永井さんの LT は、昨年とは視座が異なる内容でした。
具体的には社内がメインのトピックから、市場がメインのトピックでの再登壇です。

この LT で語られたのは、以下の内容でした。

  1. マーケティングのフレームワークの 1 つである 4P 分析のデジタル マーケティングへの応用例
  2. 上記を利用した具体的なターゲット選定の実例

アクセス解析の著書を出版されてる永井さんならではの観点で、Web マーケティングの現場が求めるユーザー像と実際に利益に貢献するユーザー像の違いを解説していただきました。

印象的だったのは、アクセス解析やデジタル広告を実践してきた永井さんが具体的なユーザー像を描くために古典的なフレームワークを経由することを推奨していたことでした。
これは全く悪い意味ではなく、視座が変わって抽象度を高めたい状態になった際には CPA など個別の指標を追う姿勢から目線が変わって、市場そのものをどう捉えるか?や、顧客の全体像に意識が向く好例だと感じました。

LT 祭りに限らず、継続して参加されてる皆さんとの交流から、こういった心境の変化をうかがえるのも本イベント参加の醍醐味ということを思い出させていただきました。

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LT #8:株式会社ウェブジョブズ 丸山さん

テーマ:サイトの質を上げる!ツールに振り回されない分析のポイント

QA Analyticsの開発を手がけている丸山さんからは、アクセス解析についての問題提起がありました。(書籍も出版されています)

具体的な問題提起の内容は、「ツールを使いこなすからサイトの質が上がる」のではなく「サイトの質を上げるために何が必要かを自ら判断し、ツールに振り回されない」ことが重要ということです。

私も日々の業務の中でアクセス解析に触れることはありますが、それ以外にも検索に関連するデータや顧客データベースのログに触れることもあります。
「ユーザーの行動の結果として○○が発生しているのでは?」という仮説が無い状態で大量のデータに触れても、答えが見つかる確率は非常に低いと実感しています。

丸山さんの LT で象徴的だったスライドをピックアップしましたが、データの中から情報を得て、そこから知識や知恵に変換していくのは人間の仕事です。
今年の大きな動向として GA4 への移行問題が発生していましたが、有償版のユーザーで他の製品群との連携を重視しているわけでなければ、ツールに振り回されることなく、冷静な観点で自身の本当に求めているツールを選定するということも大事なのではと考えるきっかけになったのではないでしょうか。
(とはいえ、その選定をする目利きも難しいものではあるのですが)

みんなの反応


LT #9:アユダンテ株式会社 宮下さん

テーマ:ページネーション、最適化してますか?

アユダンテ宮下さんからは、このイベント唯一のテクニカル SEO 領域のトピックです。

少し話が前後してしまうのですが、同社の江沢さんから今回のイベント向けに「いちばんやさしい」シリーズの書籍(SEO / GA4)を頂戴したので、オープニングで参加者の皆さんにプレゼントしました。
ISM 初参加なのに、全社を代表してじゃんけんに参加していただいた宮下さんには、この場を借りて感謝いたします。
(もちろん書籍をいただいた江沢さんにも)

さて、宮下さんの LT ではページネーションを適切に実装することで検索流入を増やした事例を 3 つ紹介いただきました。

  1. 2 ページ目以降の 正規 URL 変更(1 ページ目 → 自ページ)
  2. クロール可能なリンクへの変更
  3. 無限スクロールから通常のリンクへの変更

技術的な内容については上記に Google 公式ドキュメントへのリンクを貼っておいたので、興味のある方はご確認ください。

Google 検索がサイトの URL を発見する経路として、サイト内外からのリンクとサイトマップがあるのですが、この LT ではサイト内のリンクをクロール可能にするために構成を変更し、実際に成果を出した実例を分かりやすい図解付きで解説されていました。

このスライドを自社に持ち帰ってエンジニアに確認してもらうだけでも、もしかしたら救われるサイトもあると思われる実践的な内容で、参考になった方も多かったと思います。
(いつかまたテクニカル SEO 回をやりたいです)

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LT #10:ネットショップ作成サービス 長谷川さん

テーマ:手抜きしてない?記事コンテンツで画像を工夫したランキング改善事例

昨年の所属とは異なり某ネットショップ作成サービスに転職された長谷川さんからは、記事コンテンツにおける画像利用の工夫例を紹介いただきました。

要点はピックアップしたスライド画像にまとまっているのですが、個人的に興味深かったのは「流し見対策」と「独自性」です。

1. 流し見対策
自身の検索体験を振り返っても、特に「○○とは」系の検索では記事コンテンツに遭遇しがちです。
その際に、検索結果や記事内に表示される画像が分かりやすいものであるかどうかで、その記事への接触態度が変わります。(クリックするか、離脱するか等)

2. 独自性
事実としてある程度確定していて、テキストだけでは似たような内容しか表現できない情報を扱う場合、図解など他の表現手法で差別化を図れることがあります。
そのため、検索結果でもサムネイルが表示されている場合は画像が分かりやすそうなサイトをクリックしがちではないでしょうか?

上記の 2 点を踏まえると、画像というコンテンツがユーザー体験に及ぼす影響が実感としてイメージしやすいかと思います。
一方で、これは CMS とブログ文化の功罪かもしれないのですが、「アイキャッチ画像」という文化によって「記事には何らか画像を入れるものだ」という認識が出来上がっているために、長谷川さんが LT で指摘していたような「なんとなく」で入れている、情報理解の助けにならない画像が存在しています。

この内容について、直後の白砂さんの LT でも触れていきます。

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LT #11:株式会社A-can 白砂さん

テーマ:コンテンツSEO、KV(キービジュアル)結構大事かもよ!?

A-can白砂さんには、スクロール ヒートマップを利用したファースト ビュー改善について解説いただきました。
(登壇前にクリスマスのノリで自宅にあったサンタ帽を被せてしまい、大変失礼しました)

具体的には、記事の以下の要素を見直したことでスクロール率が大幅に改善したという事例です。

  1. キービジュアル(アイキャッチ画像)
  2. タイトル(見出し)
  3. コンテンツ構成

検索者の体験やジャーニーを大事にする白砂さんらしいアプローチで、

  • この検索をするのは誰か?
  • どんな情報を求めているのか?
  • それを受けて記事には何を掲載すべきか?
  • ファーストビューで要点が伝わるように、どう工夫すべきか?

といった項目の具体的な改善手法を紹介してくれました。

SEO のみに携わっていると忘れてしまいがちになるのですが、ユーザーの体験というのは検索エンジン上や自社サイトのランディング ページだけではなく、色々な面(サイトやプラットフォーム)と点(タッチポイント)を繋いだ線(ジャーニー)で構成されています。

検索エンジンが評価する「良いコンテンツ」というものは、それらを総合的にオンラインで測って相対評価されるので、ユーザーに寄り添うアプローチの有効性を改めて実証し、伝えていただいた素敵な LT でした。
(ちゃんと検索順位も劇的に上がったとのことです)

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LT #12:株式会社StoreHero 黒瀬さん

テーマ:プラットフォームを使い倒してECで売上をブーストする方法

EC サイトのグロースを支援するStoreHero黒瀬さんからは、検索エンジン以外のプラットフォームも組み合わせて圧倒的な成果を出した事例と手法を紹介いただきました。

詳細な内容はイベント参加者限定とさせていただくのですが、以下のようなステップでサービスやブランドのファンやオーディエンスを構築し、プラットフォームごとの特性を利用しつつムーブメントを創出するという流れでした。

  1. SNS でのコミュニケーション
  2. 広告を利用したリーチ
  3. 継続的なタッチポイントの創出
  4. プラットフォーム横断のアプローチ
  5. UGC(ユーザー生成コンテンツ)の活用
  6. 盛り上がりのコントロール
  7. 上記全てで接触できたユーザーへの再アプローチ
  8. それに加えた検索エンジンへの配慮(適切な Web ページ運用)

今回のイベントで、登壇者の募集テーマを SEO を軸としつつも Web マーケティング全般に拡大した理由として、黒瀬さんが話してくれたような内容が SEO 担当者の皆さんのビジネス観点での参考になると思ったのが最大の要因です。

我々が SEO をする理由は、コンテンツやサービスに接触してもらう機会を増やすためです。
なぜ機会を増やしたいのかは、集客であったり認知のためです。
ただし、その接触の機会において体験が良くなければ再訪など次のステップに進む機会を損なうことになります。

黒瀬さんの施策例で紹介されていたような、高度に各プラットフォームを使い倒すアプローチを考えるためには、ここまでの LT で触れられてきたようなユーザー理解や市場・ビジネス理解が求められるので、伏線回収のような流れで、個人的にはとても気持ちの良い LT でした。

ただ、今回のイベントはそれだけでは終わりません。ここから組織やキャリアを扱うテーマに移行していきます。

みんなの反応

LT #13:株式会社MonotaRO 牛島さん

テーマ:SEO専任エンジニアチームができて何が変わったか?をエンジニア視点でふりかえる

業務用の商品を扱うモノタロウのエンジニアである牛島さんには、チーム体制の話をしていただきました。

組織の体制や決裁の流れによって、施策進行が滞りがちになるのはインハウス SEO 担当者のあるあるだと思います。
また、SEO の推進が属人的にならないようにするためにも、後進の育成やノウハウの蓄積といった継続的な活動が必要になってきます。
個人的にも課題感を持っているトピックだったので、首がもげるほど頷きながら拝聴しました。

牛島さんの事例を自分なりの認識にまとめると、以下のような経緯でした。

  1. 組織として SEO への意識はある
  2. 他の案件と並べると開発の優先度が上がりづらい
  3. エンジニア側でも危機感を覚えたので SEO 専任の部隊を作った
  4. SEO 専任のプロデューサーを配置した(組織横断の SEO チームにした)

とはいえ、SEO というエンジニアにとってニッチな領域を把握しているメンバーもおらず、ノウハウ共有や進行の工夫を実践したとのことです。
牛島さんの姿勢で素晴らしいと感じたのが、これらの推進をしっかりと実施している点でした。

自社の状況に置き換えて考えてみても、エンジニアとの会話で困るのが「何故やりたいんですか?」という質問です。
エンジニア側が別にイジワルで聞いているわけではなくて、目的や背景が分からないとコードに落とし込めない(設計しづらい)のは理解していますし、要件定義がそのままコード設計に反映されるので、エンジニアこそ前提を大事にするのは理解しています。
とはいえ、SEO の話って複雑かつ不明な要素が多くて明確に説明しづらいんですよね…。(テクニカル領域は別ですが)

そんな中、エンジニア主導でこういった体制を作ったのは素敵な取り組みだと思います。
ぜひ、その後の経過も ISM のイベント等でシェアいただけると嬉しいです。

みんなの反応

LT #14:アドビ株式会社 加納さん

テーマ:自身のSEO対策でアドビに転職した話

アドビ加納さんには、転職にあたってのキャリア整理と採用担当者へのアプローチ方法について解説いただきました。
具体的には、「SEO 担当者」というニッチな職能を「ニッチ商品の売り方」と捉え直して、SEO 的なアプローチで求人サイトの LinkedIn(外資系を志望につき)で露出を高めた方法です。

転職の前に自身のキャリア形成のために「コンテンツ対策」と称して、事前に求人内容をリサーチしたうえで、「必須経験・能力」欄などから企業のニーズを考察し、自身のスキルと照らし合わせた後に副業や英語学習などを実践した点が、まずは印象的でした。
SEO 担当者であれば、業務で市場や競合の調査は実施するはずですが、ヒトをコンテンツに置き換えて適用するのは衝撃的な発想だと感じました。

そこからさらに、LinkedIn で募集されている職種を分析し、利用されているキーワード(採用側の検索クエリ)を適用しつつ、多言語対応(日本語と英語)でアプローチした結果、現職への採用に繋がったとのことです。
こうした対策には、キャリアの棚卸しや方向性と肩書の整理、そして検索者(採用側)への配慮が重要です。
まさに SEO の発想をそのまま転換して利用できるメソッドなので、気付きに繋がった参加者も多かったのではないでしょうか。

過去には ISM Career と称してインハウス SEO 担当者のキャリアについて語ったイベントもありましたが、やはり現職で一定以上の実績を達成した後に意識するのはキャリアだなぁ、と年の瀬らしく自省するきっかけをいただきました。

みんなの反応


LT #15:株式会社JADE 村山さん

テーマ:シン・SEOと△と私

JADE村山さんからは、過去の ISM で登壇いただいたキャリアに関する LT の振り返りと現在の認識についてお話いただきました。
熱血 LT 祭り、当時は参加者側で非常に感銘を受けたのを覚えています)

2017 年はアユダンテに在籍し、広告とのコラボレーションを通して機械学習やアセット(利用できる資源)という概念を自身のキャリア形成に組み込んでいた村山さんは、個人でのスキル拡張において 1 点のみのスペシャリストではなく、掛け合わせ(三角形)のスキルセットを伸ばすことで自身のユニーク性を担保することを目指していると語っていました。(意訳)

そして 5 年後の現在において、その当時と変化した点や学びを共有してくれました。

  1. SEO:プロダクトのグロースへ
  2. ADs:運用へ
  3. Analytics:定量と定性へ

良し悪しの話ではなく、状況に応じて皆さんも行き来すると思うのですが、業務においては上流(立案側)と下流(実施側)という概念が存在します。
キャリアを経るにつれて、志向や思考や嗜好が変わってきた村山さんは、個人だけでなく組織での拡張を意識するようになったようです。(ピックアップしたスライド)

僭越ながら同い年の身として、わかりみが激しすぎるタイムリーな内容で、「ぐぁぁぁあーー」と頷きながら聴いていました。
この数年、個人的に意識している「早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け」というフレーズがあるのですが、個人からチーム → チームから組織に志向が移る気持ちが湧くフェーズって、人によっては起こるものだと思うんです。
(状況に応じて早くと遠くの使い分けもしますが)

直前の牛島さん・加納さんからの流れで、参加者の皆さまに現状の業務(個人)→ 組織形成&キャリアというレイヤー跨ぎの学びに繋がるきっかけがあったら嬉しいなと思います。

みんなの反応

イベント全体を通して

今回の LT 祭り、前年に引き続き支援(コンサル)側の皆さんにも登壇いただきつつ、扱うテーマの拡大ができたことでの多様さ、トピックの深みが増したと個人的には感じております。
なので、前年よりもさらに学びの深い構成になったと思っています。(想いや経緯はこちらの登壇者募集記事に記載しました)
スポンサーであるデジタルシフト様に、この趣旨を快諾いただけたこと、この場を借りて心より感謝します。

個人的な振り返りで恐縮ですが、思えば ISM 実行委員に加入したきっかけは現 JADE 在籍の伊東さんが支援側に転職するにあたって、ISM を卒業する飲み会の席でした。
(ISM 創設者の三澤さんに騙されて呼び出されました)

その直後のコロナ禍の爆発的な広がりによって対面のイベントが制限され、今回の LT 祭りが初めてのオフライン運営経験になりました。(オンラインでは何度かあります)
参加者の皆さまには私が不慣れであったり、運営側のリアル開催が久しぶりなための配慮不足な点などあったと思いますので、この場を借りてお詫び申し上げます。

そのうえで、個人的に申し添えたいのは、似た興味関心のある仲間が同じ場所で同じ空気を吸って楽しく学んで繋がれる場は、やはり最高だなと感じたということです。
ぜひ今回に限らず引き続き ISM を活用いただいて、皆さまの参加目的を達成できると嬉しいですし、我々運営メンバーもその助けになれると幸いです。

さて、ここで当日の様子をお伝えするため、参加いただいた方のツイートを一部紹介させてもらいます。(当日のツイート全体はこちら



LT 祭りに参加いただいた方も、そうでない方も。インハウス担当者の方も、支援会社の方も。このイベントやツイート、開催レポートを通して少しでも元気で明るい気持ちになっていただければ嬉しいです。

次回の In-house SEO Meetup も開催が決まりしだい Twitterfacebook で告知しますので、引き続きフォローをお願いします。

最後になりましたが、久々のリアル記念撮影の画像を紹介します。
今回のようなリアル開催が続けられるよう、また人と人の温かい交流が取り戻せるよう、切に願っています。
上がるかも委員会やりたいです)


皆さま、また来年も In-house SEO Meetup をよろしくお願いします。

それでは、ごきげんよう!メリークリスマス🎅

【 9 年連続開催】ISM LT 祭り 2022 の登壇者、大募集!

こんにちは、ISM 実行委員の高野です。

2022 年も残り 2 カ月を切りましたね。皆さま、いかがお過ごしでしょうか?

 

さて、In-house SEO Meetup では毎年 12 月に LT 祭りというイベントを開催しております。

▼昨年の開催レポートはこちら↓

ismhub.com

▼昨年の様子はこちら↓(制作:ISM 実行委員 明坂さん)

 

まだ今年の開催方式をどうするか検討中なのですが [2022/11/14 追記] 今年はリアル開催の予定で、先行して登壇者の募集を開始したいと思います。

 

今年で 9 年連続となる本企画では、昨年に引き続き、インハウスはもちろん支援会社も対象に公募します。

さらに LT のテーマも SEO に限らずウェブマーケティング全般に拡大します。(背景は後述します)

SEO 以外にも広告やアクセス解析、コンテンツ制作などなど、多様なテーマでお届けしたいと思います。

 

 

SEO 以外に LT のテーマを拡大した背景

 

近年の SEO という領域で、特に Google というプラットフォームが強い日本市場においては、検索ユーザーが何を求めてサイトにアクセスするのか?の理解がより重要になってきていると感じています。

また一方で、訪問者がどの媒体の、どの面からアクセスするかも多様化しているため、単純に Google 検索の動向だけを追っていれば良い状況でもありません。

 

我々が毎週末に開催している ISM 香味泡という Twitter スペースでの雑談では、検索エンジンのニュースを起点に、ユーザーの体験やブランディング、あるいは広告との集客チャネルの使い分けや SNS の活用法といった様々な話題に展開し、盛り上がっています。

個人的にも SEO だけでなく周辺領域を横断的に知らないと、SEO において本当に再現性のある成果を出しづらいのではと感じるようになりました。また、SEO 以外のチャネルも複合的に組み合わせたマーケティングポートフォリオを理解できたほうが、SEO 担当者としてのキャリアパスが広がると思うようにもなりました。

以上のことから、今回の LT のテーマを SEO に限定しないことを提案しました。

SEO 単体の情報を発信しているメディアが多数ある中で、今後 ISM ではインハウス SEO 担当者に SEO に加えて他領域とも連動した学びを得る場を提供できるよう、ウェブマーケティング全般にテーマを広げることに少しずつトライしていきます。今回はその第一弾の取り組みとなります。

なお、ISM は SEO を主に担当するインハウスマーケターのためのコミュニティイベントであることから、テーマは広げつつも SEO を推進するうえで有益であろう観点を LT の中に盛り込んでもらいたい、というのが前提になります。

 

上記の開催背景に共感いただけた「我こそは!」という登壇希望の方は、以下の要件を確認いただいた上で、応募フォームからのご連絡をお待ちしております。

 

対象

  • 「今年の学びをシェアして、みんなの学びも吸収したい、できれば繋がりたい」というインハウスマーケター
  • 「ISM という場でインハウスマーケターへ、こんな学びを共有したらどの程度通用するのか知りたい」という支援会社の方

 

LT の内容

  • テーマ:インハウス SEO 担当者にとって学びポイントがあるであろう、ウェブマーケティングにまつわるテーマなら何でも
  • 持ち時間:本編 6 分 + 自己紹介 1 分

 

日程

開催日:12/23(金)

※収録などの事前準備が発生する場合は 12/2(金)、12/8(木)のいずれかで実施予定です [2022/11/14 追記] 今年はリアル開催の予定です

※ 当日は早くても 18:00 以降の集合です

※ LT スライドの提出時期や当日までの連絡手段は、確定しだい本要項や ISM の公式アカウント(Twitter / Facebook)からお知らせします

 

登壇までの流れ

  • こちらのフォームよりご応募ください。

  • 応募締め切りは11/16(水)18:00までといたします。 [2022/11/16 追記] 予定通り締め切りました。多数の応募ありがとうございました。
  • ISM 実行委員にて、LT のテーマや所属(インハウス / 支援会社)のバランスを考慮した上で選定いたします。

 

スピーカーに選ばれた方のみ、11/18(金)に ISM 実行委員からメールでご連絡いたします。もし選ばれなかった場合は、何とぞご理解の程よろしくお願いします。

 

インハウス側の皆さまへ

今年も、支援会社の方も対象に登壇者を募集します。理由は先述した #香味泡 を実施する中で、お互いの立場に関わらず有益な情報交換ができているからです。

とはいえ ISM のコンセプト はいつもと変わらずにイベントを実施しますので、ぜひ登壇を検討いただき、一年の終わりに一緒に盛り上がりましょう!

 

支援会社の皆さまへ

今年も、支援会社の皆さまも対象に LT の登壇者を募集します。理由は、お互いの立場を超えて有益なナレッジを交換できれば、みんながより豊かなマーケターライフを送ることができると思うからです。サービスやツールなどのPRではなく、しくじりや成功事例、そこから得た学びなどの共有を期待しています。

なお、本企画のスポンサーである 株式会社デジタルシフト 様にも、この趣旨にご賛同いただいています。

 

本企画では多数の方に登壇いただく性質上、登壇者への謝礼は発生しませんが ISM のスタンスに賛同いただけて、それでも話したいよ、参加してみてもいいよ、楽しみたいよ、という方はぜひ登壇をご検討ください。

なお、ささやかではありますが、イベント終了後に登壇者みなさまとの食事会を企画させていただきます。

 

以上、皆さまのご応募お待ちしております! 

ISM Virtual 2022 "SMX Advanced & MozCon Recap" 開催レポート

こんにちは、ISM 実行委員の高野です。

今回は 2022 年 8 月 19 日に開催したオンラインイベント ISM Virtual 2022のレポートをします。
今年で 3 年連続の開催になりますが、回を重ねるごとに内容が濃厚になっていくので、どのようにエッセンスを拾っていけるか楽しく悩みながら書いています。
(実際にセッションの時間も伸びています)

ISM Virtual 2022 で語られたトピック

今回のイベントでは、ISM Virtual 2020, ISM Virtual 2021 に引き続き、アユダンテ社 SEO コンサルタントコガン・ポリーナさんが直近で参加した海外カンファレンス「SMX Advanced」と「MozCon」から、注目のトピックを共有いただきました。

毎年 SEO 業界で注目される両イベントで語られた重要なトピック、それに対する海外の SEO 担当者の反応、コガンさんの考察など盛りだくさんなコンテンツです。

SMX Advanced と MozConについて

まずは両イベントの紹介から。

SMX Advanced

主催:Search Engine Land & Marketing Land

  • SEO と SEM の大規模カンファレンス
  • 2022 年はオンライン開催で参加費無料
  • 8/31 まで閲覧可能

公式サイト

MozCon Virtual

主催:Moz

  • SEO に特化した大規模カンファレンス
  • 2022 年はリアルとオンラインのハイブリッド開催
  • $299 でセッション動画の詰め合わせを購入可能

公式サイト


コガンさんによると、今回のSMX Advanced と MozCon でも昨年と同様に、以前から話題になっているトピックがほとんどだったそうです。

両イベントで合計 70 以上あったセッションのうち、今回は 14 セッションから厳選したトピックを紹介してくれました。

アルゴリズムアップデート

まずは、前回の SMX(2021 年 6 月)から 1 年間で起こった主要なアップデートの振り返りから。

  • 2021 年 6、7 月 コア アップデート
  • 2021 年 6~8 月 ページ エクスペリエンス アップデート(モバイル)
  • 2021 年 11 月 コア アップデート
  • 2021 年 12 月 プロダクト レビュー アップデート(現在は英語のみ)
  • 2022 年 2 月 ページ エクスペリエンス アップデート(デスクトップ)
  • 2022 年 3 月 プロダクト レビュー アップデート(現在は英語のみ)
  • 2022 年 5 月 コア アップデート

+その他のマイナー アップデート

こうして時系列で確認すると、我々は平均して 2 ヵ月に 1 回ほど何らかの大型アップデートに遭遇していることになりますね。
ちょうどイベントの当日に helpful content update の発表があったこともあり、皆さん敏感になっていたトピックだったと思います。

毎回大きな変動が起きるコア アップデートとは対照的に、導入前に騒ぎが大きかったページ エクスペリエンス アップデートは、Google の公表通りに順位への影響は少なかったです。
一方で、コア アップデート並みに変動が大きかったのがプロダクト レビュー アップデートとのことです。

ここで、各アップデートの内容について初見の方のために、参考になる Google 公式記事を紹介します。


上記の中でもプロダクト レビュー アップデートは、現在のところは英語での検索のみに適用されていますが、他の言語への展開も予告されているので、こうした先行事例を知ることは今後の対策の検討材料になりますね。

プロダクト(商品)レビューの理想形としてコガンさんが紹介したのが The New York Times が運営する Wirecutter という米国のレビュー サイトです。

商品の比較において、以下のようなコンテンツを掲載することで、非常に高い権威性と信頼性を有しているとのことです。

  • 項目数
  • 商品数
  • テスト数
  • テストの内容
  • テスト人員数
  • スコアリング基準
  • サイトを信頼できる根拠
  • 在庫切れの場合の代替商品の提案


権威性と信頼性というキーワードでお気付きの方もいると思いますが、ここからセッションは次のトピックである E-A-T に移っていきます。

E-A-T

E-A-T とは

  • Expertise = 専門性
  • Authoritativeness = 権威性
  • Trustworthiness = 信頼性

の頭文字を取った略称で、Google の検索品質評価ガイドラインに記載されている、コンテンツ評価の基準の一つです。

英語ですが、以下の記事にて詳細が確認できます。

また、コア アップデートに関する Google 公式ブログで紹介されている他の記事も参考になります。

コガンさんが着目したのは、「E-A-T の重要性が高まるにつれ、誤解も増えている」という点。
何のコンテンツにでも表面的な E-A-T を加えれば良いわけでなく、「誰」が「何」を語っているのかが重要だということを「エンティティ」という概念と共に紹介してくれました。

それらのシグナルを Google に伝えやすくするために、以下のような要素をサイトが満たすのが理想です。


E-A-T の成功パターンとして、ウェブサイトが備えるべき特徴も多数紹介してくれましたが、コガンさんのトーク無しにその点だけを抜き出すと逆に誤解を招く可能性があるので、この記事では割愛します。

コンテンツ マーケティング

コンテンツ マーケティングにおいて、「マーケティング」が忘れられているという鋭い指摘から始まったパートです。
今回のセッションの中でも最も濃厚で、ここだけ切り出しても 1 時間のセッションが成立するほど多彩なトピックが語られました。

  • リサーチ
  • フォーマット
  • サイト構成
  • チャネル
  • 拡散
  • リライト
  • チーム体制
  • 各施策のターゲット

今回のレポートでは、その中でもサイト構成において近年流行しているトピック クラスターと、コンテンツのフォーマットとチャネルの部分を紹介したいと思います。

トピック クラスター

元々は HubSpot 社が提唱した手法であるトピック クラスターですが、大まかに説明すると 1 つのトピックに対してハブになるページを作成し、関連するコンテンツ群と接続した状態(クラスター)を作成することで該当トピックに対して網羅的に回答できる構成を作ることです。

網羅性の高いコンテンツを作成しようとすると、ユーザー ジャーニーの中で少しギャップがある内容も含んだ長文になりがちですが、この構成では各ステップにおいて、そのときに必要な情報の単位でコンテンツを作成できるので、ユーザーが消化しやすいというメリットもあります。
また、関連するコンテンツどうしで相互に内部リンクを貼れるので、ページ ランク上のメリットも発生します。

今回のセッションで例として紹介されたのは、米国の金融系比較サイト Nerdwallet でした。
認知 → 検討 → 意思決定というユーザー ジャーニーの各ファネルにおいて、トピックごとに適切なコンテンツを用意することで強力なクラスターの作成に成功しているとのことです。

コンテンツのフォーマットとチャネル

コンテンツとは記事(テキスト)だけではなく、動画や音声や画像も含みます。また、配信できるチャネルも自社サイトだけとは限りません。
コガンさんが成功例として紹介していたのは ShopifyYouTube チャンネル日本語版)です。

アユダンテ社でも Youtube チャンネルを開設し、自社コラムと同じテーマの動画を作成し、コラム内にも埋め込んで利用しているそうです。

個人的には、こうしたテキストと動画の組み合わせのような取り組みは、以下のような点で優れていると感じています。

  1. テキストで記述することで検索性を担保できる(Web / サイト / ページ)
  2. 動画や画像は情報の密度が高いので、テキストよりも伝わりやすい場合がある
  3. ユーザーは自身の好みに応じて、好きなフォーマットでコンテンツを消化できる
  4. 検索ユーザーに動画や画像が求められた際に、検索結果が変わってしまうケースに対応できる


また、複数のフォーマット / 複数のチャネルで利用できるようにすることで、コンテンツの流通性や拡散性も担保できるようになります。

コガンさんのスライドでは「SEO はただの流通チャネルの 1 つ」として、他にもコンテンツをデリバリーできる以下のようなチャネルが紹介されていました。

  • SNS
  • ニュースレター
  • メールの署名
  • 営業資料
  • Slack コミュニティ
  • インフルエンサー
  • 有料メディア
  • パートナー シップ


トピック クラスター的なコンパクトで有益な情報を、複数のフォーマットで再利用して拡散の可能性を広げれば、結果としてバック リンク等のシグナルとして本体サイトにもメリットが増えそうなので、サイト(企業)が扱うテーマや商材によっては有効な施策になりそうだと感じました。

施策の優先度設定

全ての要素において最高の品質を持つサイトを作るのは難しいことですが、こと検索ランキングにおいては現時点で競合よりも優れていれば良い、つまり競合に負けているランキング要素の注力するのが施策の優先順位付けの目安になります。
このパートでは、下記のような分類で競合比較を実施する手法について、詳しく解説してくれました。

SEO のベースになる要素

  • テクニカル
  • コンテンツ
  • リンク、ブランド認知など外的要因

実際に何の項目で比較するかはサイト種別や利用ツールにより様々ですが、フォーマットのサンプルも紹介してくれたので、ぜひ参考にしてみてください。


また一方で、「インパクトの大きさ」で優先順位を付ける考え方も紹介されていました。
KPI と関連する KPF(Key Performance Factor)を洗い出し、相関性を特定したうえで優先順位を付けるという手法です。

私もそこまで細かく実施はできていないですが、主要なランキング要素別に期待度と工数を掛け合わせた施策リストを持っていて、それを実施の優先順位付けに利用しています。
個人的には、今回の優先度設定のトピックは特にインハウスであれば有益な内容だったのではないかと思います。

Appendix

セッションの締めくくりに、深く紹介しきれなかった以下のトピックに少しだけ触れました。

  • 多くのサイトで共通な SEO の課題(237 件のサイト診断で見えたパターン)
  • EC サイトに特化した共通課題
  • マニアックなテクニカル SEO テストまとめ

どれも興味深い内容でしたが、コガンさんに深く語ってもらったわけではないので、詳細については参加者限定(スライド配布対象者)とさせてください。

Q&A とネットワーキング

Q&A のパートでは多数の質問をいただきましたが、今回は私がした質問のみ紹介させていただきます。

Q. 近年の傾向からすると、来年はどんなトピックがトレンドになりそうですか?

A. 画像関連の検索と、現在は英語圏のみで展開されているプロダクト レビュー アップデート、そしてE-A-T

継続的に海外カンファレンスに参加しているコガンさんならではの回答で、とても興味深かったです。

他の質問に関しては、サイト名も公表しておられた方もいたので詳細には語れないのですが、これもやはりコガンさんらしく GA を利用した効果測定などにも踏み込んだ、とても有益な Q&A でした。

その流れで突入したネットワーキングは、5 月に開催した ISM SEO しくじりと同様に全員で語っていくスタイルで実施し、Q&A の続きのような空気感で進行していきました。

この形式を実施してみた理由として、前回の ISM Virtual 2021 で Zoom のブレイクアウト セッション機能を利用して複数のトーク部屋を用意したものの、コガンさんの部屋が一番人気だったという点もありました。
ただ、やはり大人数の前でカメラを ON にして声を出すハードルもあったように思えるので、引き続き最適な形式を模索していきます。

アフタートーク

今回のアフタートークは Twitter のスペース機能を利用して開催しました。
コガンさんにも参加いただき、イベントの感想や全く新しい話題などで 1 時間ほど楽しく会話をさせていただきました。

アフタートークで印象的だったのは、イベントに参加いただいていた方よりも、参加していなかった方のほうが多かったことです。
そもそも Twitter を頻繁に利用していない方もいると思いますし、Clubhouse が流行していた頃よりは音声での会話の盛り上がりも落ち着いたのかと思いますが、オープンな場所でふらっと入ってこれる機会を作れるという点では優れているので、また次回もこういった機会は設けたいと思っています。

実はその後 3 次会として別なスペースに参加し、明け方の 4 時まで話していたのは内緒です。


さて、ここで急にお知らせになってしまいますが、In-house SEO Meetup では ISM 香味泡(こうみあわ)というトーク イベントを毎週金曜の 20:00 から開催しています。

最初に乾杯をしてからスタートし、前半は今週の検索やマーケ関連ニュースの振り返り、後半は参加者の皆さんと雑談という構成です。


ISM 香味泡ではインハウス SEO 担当者だけでなくコンサル側の方も参加いただけるので、毎回多様な参加者と一緒に旬なトピックについて意見交換をしています。
たまにコガンさんも遊びに来てくれたり、他の企業の著名なコンサルタントも参加してくれたりと、オープンに SEO やマーケティングの話をできる場です。

開催の告知は ISM の公式アカウントから行いますので、興味のある方はフォローしてみてください。

香味泡で紹介するニュースや雑談のテーマは ISM の公式アカウントがツイートやリツイートした内容や、Twitter のハッシュタグ #香味泡 に投稿されたものからピックアップしています。
取り上げて欲しいネタがある場合はぜひハッシュタグをご利用ください。

イベント全体を通して

このレポートで紹介したトピックは、当日語られた内容の 25% ぐらいだと思います。
とにかく濃厚な内容だったので、全てを実践しようと思うと 1 年間では足りないぐらいの印象です。

参加いただいた皆さまのヒントや気付きになっていれば幸いですし、施策を実践した際には年末の LT 祭りにて共有いただけると嬉しいです。

ここで、イベント中のツイートを一部紹介させてもらいます。


前回の ISM Virtual に引き続き 3 年連続で登壇いただいたコガンさんには、この場を借りて改めて感謝します。

ISM Women で登壇いただいた江沢さんとの共著「いちばんやさしいスマートフォンSEOの教本」でも丁寧な解説が素敵でしたが、#AskGooglebot のような Google 公式動画の翻訳などのコラム執筆や、アユダンテ社の Youtube チャンネルでの活動など、引き続き楽しみに応援しています。


次回の In-house SEO Meetup も開催が決まりしだい Twitterfacebook で告知しますので、引き続きフォローをお願いします。

それでは、ごきげんよう!